「正しいHTML構文でページを作成することが上位表示につながる」このような説が、多くのSEO対策のサイト・書籍で唱えられている。
例えば、インターネット上には、HTMLの構文を自動でチェック・評価してくれるサービスがある。
このサービスで高得点がとれると上位表示つながるというような説を展開するSEO対策の専門家もいる。
HTMLファイルが正しい文法で記載されているということと、上位表示との間には、どのような関係があるのだろうか?
なぜHTMLの正しい文法が上位表示に関係するのか
HTMLはどんなPCでも作成者の意図したデザインで表示されなければならない。
Internet Explorer、Firefox、Opera、Safari、Google Chrome、…どんなブラウザを使っても、同じデザインで表示されなければならない。
そのため、HTMLには明文化された「文法」が存在する。
ただ、多彩なデザインを表現するため、この「文法」は複雑なものになっており、必ずしも正しい文法で書かれていなくとも、たいていのブラウザは、サイト作成者の「意図」を酌んで表示をしている。
結果的に、間違ったHTMLの文法で書かれているサイトでも、案外、作成者の意図通りに表示できてしまっている現実がある。
しかし、ブラウザで意図通りに表示されていたとしても、間違いは間違いであり、文法的に正しいHTML構文でページを作成しないと、上位表示にマイナス効果があるという考え方もある。
これが、冒頭に書いたような「正しいHTML文法でページを作成することが上位表示につながる」という説につながってくるのだ。
こういった説の根拠となっているのは、検索エンジン各社が、検索エンジンに効果的に登録されるために必要なものとして「標準化されたHTML」ということをよく主張するからであろう。
標準化されたHTMLに準拠したページでないと、検索エンジンが正しくページを認識できず、検索エンジンにページが登録されない場合がある。
それを避けるためにも、サイトの管理人はウェブサイトを「標準化されたHTML」でしっかりと記載する必要がある。
細かい文言は違えど、検索エンジン各社の主張は、だいたい、このような主旨である。
こういった検索エンジン各社の発言が、SEO対策の専門家たちにも影響して、正しい文法で書かれたHTMLが上位表示に関係するというような説が生まれたと思われる。
HTMLの文法は上位表示とどの程度関係するのか
正しいHTML文法でページを作成することが検索エンジン上位表示につながるという説がある。
HTMLの文法的な正しさと上位表示とは、実際に、どの程度関連性がかるのだろうか?
実は、HTMLが文法的に正しいかどうかということと上位表示とに、ほとんど関連性はないといっていい。
もちろん、全く滅茶苦茶の場合には、検索エンジンがページを正しく認識できないというような事態も起こるかもしれないが、主要なブラウザで正しく表示されるレベルであれば、文法的な要因が原因で検索エンジンに登録されないというような事態は見たことがない。
万が一、そういったことが生じても、YahooサイトエクスプローラやGoogleウェブマスターツールなどを見ればエラーメッセージが表示されるので、エラーを確認してから対応すれば問題はない。
さらにいうと、検索エンジンに登録されるかどうかということと、上位表示されるかどうかということは、全く別の話である。
検索エンジンに登録されても、注目されていないサイトは上位表示されることはない。
「正しいHTMLテンプレート」などは意味がない
HTMLが文法的に正しいかどうかということと上位表示とに、ほとんど関連性はない。
正しいHTML構文が上位表示につながると信じている人には、正しいHTML文法で書かれたページのテンプレートなどを購入したり販売したりしている人もいる。
しかし、私に言わせれば、そのようなものはSEO対策に必要ない。
主要なブラウザで表示してみて、意図通りに表示されるページであれば、厳密にはHTML文法が間違っていたとしても、何ら上位表示に影響はない。
上位表示のためには、ページの文法など気にするより、いかに被リンク数を集めるか、いかに人気サイトからリンクしてもらうか…といったことに気を配るべきである。
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