サイト構造と上位表示の関係

サイト構造とは、サイト内の各ページが、リンクを介してどのようにつながっているかという構造である。

サイトは、通常、階層的な構造を持つ。

例えば、ウェブサイトの典型的な構造といえば、トップページが最上位にあり、そこから、いくつかのカテゴリトップページにリンクしており、さらに各カテゴリトップページからいくつかのエントリページにリンクしている…というような構造が典型的である。
これを図にすると階層的な構造が表される。

これが「サイト構造」である。

SEO対策の専門家の中には「サイト構造が良いサイトは上位表示につながる」という説を唱える人もいる。
「サイト構造」と「上位表示」との関係は、実際のところどうなのだろうか?

サイト構造がフラットならばクローラが活発化する

「サイト構造」が上位表示に影響するという説の根拠となっているのは、クローラの動作である。
「クローラ」とは、サイトに訪問してくる検索エンジンのロボットである。

「ロボット」といっても姿形があるものではない。
ページの内容を収集して順位をつけて表示させるため、世界中のサイトを訪問する巨大システムである。
ウェブサーバのアクセスログを調べることで、いつ、どこの検索エンジン所属のクローラがサイトに訪問したかを詳しく知ることができる。

このクローラの動作を調べていくと、サイト構造が「フラット」になっているほど、多くのページを頻繁にクローラが訪問する場合があるという。
つまり、サイト構造がフラットで、トップページからたどり着くために何クリックも必要とするページが少ないほど、上位表示には有利になるのではないだろうか? …これが、サイト構造が上位表示に影響することの根拠となる現象である。

YahooとGoogleのクローラの動作の違い

私見では、クローラの動作はYahooとGoogleの検索エンジンで異なる動作をする。

Googleのクローラは、ウェブマスターツールでサイトマップを登録しておけば、そのサイトマップに従って各ページを訪問する。

サイト構造によって、クローラの訪問頻度やクローラが訪問したページに違いはないように見受けられる。
むしろサイトマップを登録したサイトと、登録しなかったサイトとでは、クローラが訪問したページが大きく違うようである。

一方、Yahooのクローラは、サイトエクスプローラというツールでサイトマップを登録することができるが、Googleとは違い、クローラは必ずしもサイトマップの内容に従ってクロールをしているわけでもないようである。

Yahooのクローラは、多少はサイトマップを参考にしているかもしれないが、主には、トップページから順々にリンクをたどって各ページを訪問する。
それも、ページの下部にあるリンクよりも、ページの上部にあるリンクの方を、より重点的に訪問するようである。

よって、Yahoo検索エンジンの場合、サイト構造があまり深いと、クローラがくまなく訪問せず、特に、トップページからたどり着くのに何クリックも必要なページは、クローラが回ってこないような事態もありうるということである。

クローラの訪問と上位表示の関係

このように、Yahooの検索エンジンの場合は、サイト構造によって、クローラの動作が変化するようである。
サイト構造が深いと、トップページからたどり着くために何クリックも必要なページが多く生まれ、そういったぺージには、Yahoo検索エンジンの場合、クローラがくまなく訪問してこない事態が生じやすいということである。

しかし、クローラが訪問するかしないかということと、上位表示に関係はあるのだろうか?

結論から言うと、関係はないだろうというのが私の考えである。

確かに、クローラが訪問しないページは検索エンジンに登録されないわけなので、サイト構造を浅くしてクローラがくまなく訪問できるような環境を整えた方が上位表示のチャンスは広がるといえる。
しかし、クローラがくまなく訪問するかしないかによって、具体的にトップページの検索順位が変わるとか…そこまで効果は明確ではない。

サイト構造をフラットにした方がよいというのは「努力目標」であり、無理をしてまでとらわれるべきものではないと思われる。
また、フラットなサイト構造によってクローラの動作に違いが出るのはYahoo検索エンジンの場合だけであり、Google検索エンジンの場合は、クローラにより多くのページを訪問してもらいたいなら、フラットなサイト構造よりも、ウェブマスターツールからのサイトマップ登録をきちんとするべきである。

このように、サイト構造が検索エンジン上位表示に与える影響はほとんどない。
検索エンジン上位表示のためには、いかに被リンク数を集めるか、いかに人気サイトからリンクしてもらうか…といったことの方が重要といえる。

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